vol.5
ノロウイルスの流行シーズン到来!

ウイルスの特徴に応じた対策を!!


毎年冬に流行するノロウイルス。
嘔吐や下痢を引き起こし、飲食店や学校、介護施設などで集団食中毒、集団感染を招くことも少なくありません。
ノロウイルスと他のウイルスの違いに注目しながら、ノロウイルス特有の感染経路や有効な対策を整理しました。

冬に流行する感染症などの原因として、ノロウイルスとともによく耳にするインフルエンザウイルス。
どちらも「ウイルス」の仲間ですが、その性質や広がり方には大きな違いがあります。


                                                     

アルコールや石けんでの不活化が可能であり。飛沫感染が主な感染経路である為、
マスクやアルコールによって効果的に防ぐことができます。


通常の アルコールや石けんに対する抵抗性が高く、汚染された食品を介して感染するという特徴があるため、
これらの方法だけでは完全に防ぐことが難しく、ノロウイルス特有の対策が不可欠です。


手洗いでウイルスを物理的に落とす

ノロウイルスは、通常のアルコールでは不活化できません。流水と石けんでウイルスを物理的に洗い流すことが最も確実な方法です。特に調理や食事の前、トイレ使用後、吐物の処理後は充分な手洗いが必要です。 

嘔吐物の適切な処理

ノロウイルス感染者の嘔吐物には大量のウイルスが含まれ、飛沫は4m先まで飛び散ることがあります。清掃の際、雑巾やモップで拭くとウイルスを拡げてしまう恐れがあるので、ペーパータオルや使い捨ての吸収剤を使い、外側から内側に向けて拭き取ります。処理後は塩素系消毒剤で付近を消毒します。処理する人は必ず手袋やマスクなどを着用し、二次感染を防ぎましょう。 

効果が期待できる薬剤の使用

塩素系消毒剤(次亜塩素酸ナトリウム)はノロウイルスに有効ですが、希釈液を作り置きすると分解して効果が落ちるため、 その都度新しく作る必要があります。また、濃度が高すぎると腐食、漂白作用による危険性が増すため、状況に応じて 適切な濃度で使用しましょう。
 
 
毎年冬に流行するノロウイルス。嘔吐や下痢を引き起こし、飲食店や学校、介護施設などで集団食中毒、集団感染を招くことも少なくありません。本資料では、ノロウイルスと他のウイルスとの違いに注目しながら、ノロウイルス特有の感染経路や有効な対策を整理しました。日常の衛生管理を見直すきっかけとして、ぜひご活用ください。
ウイルスの特徴に応じた対策を!!
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